炎症を抑える副腎皮質ホルモン

《炎症を抑える副腎皮質ホルモン》

 

私たちの身体には、ケガやウイルスによって細胞にダメージを受けると、身体を守る反応として「炎症反応」が起こります。炎症反応は「発熱」や「腫れ」という形で現れますが、一定の炎症反応は、白血球などの免疫細胞の働きを活発にさせたり造血作用が活発になるなど、身体を守るために必要な反応なのです。

 痛みや倦怠感が出ていることは、自分自身が異常を認知することで治癒行動を起こすきっかけにもなっているわけです。

 したがって、過剰な炎症でなければ、それは正常な免疫反応ということになります。

 しかし、新型コロナウイルスの場合は、肺などで過剰な炎症反応がおきてしまうことがあり呼吸器不全となり重症化したり死に至ったりするわけです。

 本来そのような時、私たちの身体の「副腎」から炎症を抑える「副腎皮質ホルモン」が分泌され過剰な炎症を抑えてくれる仕組みが備わっています。ですから日頃から正常に働ける副腎にしておくことが重要なのです!

 さらに副腎皮質に司令を出しているのが、脳の中心に位置する間脳と脳下垂体!炎症反応を調整する重要な役割を果たしています。

 

 脳にストレスがかかると病気になりやすいというのもうなずけますね。