今回の新型コロナで重症化する仕組みとして『サイトカインストーム』が、起きてしまうことが挙げられています。
サイトカインは自然免疫がウイルスと戦う中で生産され、細胞同士の情報を伝達し、免疫細胞を活性化させる役目があります。
出典:Yahoo! Japan ニュース 本当にレムデシビルは新型コロナに効かないのか 11/23 より
しかし、新型コロナに感染した場合、サイトカインが大量に生産され、過剰な炎症が起き呼吸器不全になってしまうことがあります。
これが『サイトカインストーム』と呼ばれる現象です。
上の図のように、医療現場では新型コロナ感染早期には、①抗ウイルス薬を投与 し、過剰な炎症が起きてしまった時にはステロイド(副腎皮質ホルモン)などの ②抗炎症薬を投与 する治療も行われています。ただ抗炎症薬を投与するタイミングや適切な量をコントロールすることが難しく、薬で炎症を抑えすぎてしまうと、またウイルスの増殖を許してしまうリスクもあるようです。
しかし私達の身体には炎症を適切に抑える仕組みが備わっています。
それが副腎から放出される『副腎皮質ホルモン』(ステロイド)です。副腎皮質ホルモンは生体防御ホルモンとも言われ、身体における様々な炎症を抑える働きがあります。
その副腎皮質ホルモンをコントロールしているのが脳の中心部にある
『間脳〈視床下部〉』と『脳下垂体』です。
ストレスで脳が疲れると病気がちになるというのは、脳と炎症を抑える副腎皮質ホルモンのとの間に、密接な関係があるからです。
* ゆうあいベーシック *
新型コロナのワクチン
米大手製薬会社などが開発した新型コロナワクチンは、遺伝情報を記録した「メッセンジャーRNA(mRNA)」を活用した新しいタイプで、簡単に言えば弱毒化した風邪のウイルスに新型コロナの遺伝物質をくっつけ、遺伝子組み換えワクチンとも言えるものです。実用化されたのは今回が初めてです。
遺伝子組み換え食品についても人体への影響が危惧されている中、遺伝子組み換えをしたウイルスから作られたワクチンを体内に注射することに問題は無いのでしょうか?
ワクチン開発にも携わった経験のある京都大学ウイルス・再生医科学研究所
<准教授 宮沢孝幸氏の見解>
『直感的には50%の人に効いて、30%の人には効かず、残り20%の人はむしろ悪化してしまうようなワクチンが、できるような気がしている。』と発言しています。
有効性と危険性がはっきりしていないワクチンに頼るよりも、免疫力をしっかり高めておき、仮に感染しても無症状や軽症で済むようにしたいものですね!